【長男の発達障害に気づいた日】本棚事件③

ASDグレーゾーン

前回の続きです。

こんな時、子どもらしく、ワンワン泣いてくれたなら。

抱きしめさせてくれたなら。

私も少しラクなんだけど。

プライドが高い長男は、きっと、そうはならないだろう。

ここは、一旦、距離を置こうと思い、私はその場を離れることにしました。

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弟達に危害を与えないように離す

でも、私がこの場を離れると、長男が弟達に危害を与えそうな勢いです。

長男が動かないので、代わりに弟達を動かすことにしました。

「ごめんね。ちょっとご飯ができるまで1階で遊んできてくれる?」

「はーい」

3歳なりに気を遣うんでしょうね。

いつも、怖いからと夕方に1階へ行くのは嫌がるんだけど、この時はスンナリ言う事を聞いてくれました。
 

落ち着きを取り戻した長男だけど!?

そして私は夕飯づくりへ戻りました。

といっても、気になるんでチラチラ長男の様子を見てたんだけど。

そしたら長男ってば。

私が離れたら、速攻、

ドラえもんを読みはじめました。

弟を殺したいと言ったのに

母が初めて泣いたのに

今までのことは何もなかったように、平気な顔で読んでいます。

私は今のうちに、と、1階へ下り、次男、三男の心のケアをしに行きました。

(2人とも楽しそうに遊んでたので、少し話して抱っこしただけですけど)

そして、普通に夕食を食べ、普通にお風呂に入り。

その後は、いつもの仲良し兄弟に戻ってました。

さっきのことは何だったの?

すごいな、この変わりよう。

子どもらしいといえば、子どもらしいんだけど、でも、日頃の大人びた彼の性格を思うと、この変わりようは、とっても不自然な気がします。

もう少し、怒り 悲しみ 悔しさ やりきれない思いをひきずってもいいんじゃないかと。

一旦、発達障害を疑いだすと、こんなところも発達の凹凸に入るのではないかと疑ってしまう。

そして、自分のことが嫌になる。

今まで長男のことは何でもわかっている気がしていたけれど。

私は何て愚かな母だったのか。

彼のこと、何にも知らないじゃない。わかってないじゃない。

…知りたい。

長男のこと。

理解してあげたい。

だから。

その日の夜、私は聞いてみることにした。


布団に入り、落ち着いた状態なら、彼が今思っていること、感じてることを話してくれるんじゃないかと思って。

あなたのことが大切なんだよ?

弟達を寝かしつけた後。

ゆっくり聞いてみました。

あの時、どんな気持ちだったの?と。

すると長男。

「死にたくなる」と答えました。

この言葉。実は2回目です。

少し前にも、本棚を荒らされたときに彼は言いました。

お母さんもお父さんも、長男が宝物で大切なんだということ、

そんなことを言われたらとても悲しい気持ちになることを伝えたんだけど、

「大事なんだよ?わかるでしょう?」 みたいに聞いてみると、

「そうなの?自分のことだからわからない」 と答えてました。

学校で「死ね」と言われた

そして、やっと。

彼は白状しました。

「死にたくなる」「弟を殺したい」というセリフが出たこの日。

学校で野外教室があり、全校生徒でドロケー(鬼ごっこ)をしたらしいんだけど、

その時、6年生の子にぶつかってしまったら「死ね」と言われたんだって。

6年生の子は知らない子で、そのまま行ってしまったようだから、もちろん本気の「死ね」ではなく、

勢いでつい言ってしまったのだと思います。

決して勢いでも使っていい言葉じゃないけど、でも、正直、小学校時代にはよくあることだと思う。

でも、長男はそれを聞いて。

“あぁ、僕は死んでいい人間なんだ”

と思ったらしい。

子どもの自己肯定感が低いことにショックを受ける

とても、ショックでした。

私はいつも、自己肯定感を高めるような育児をしようと思っています。

子ども達への愛情表現はかなりストレートです。

かわいいと思ったら声に出してる。

頭を撫でて、抱きしめてる。

大好き、大事、と伝えてる。

なのに、「死ね」と言われて、「あぁ、死んでいいんだ」と思ったなんて。

この子はなんて自己肯定感が低いんだ。

私の愛情は伝わっていなかったのか。

やっぱりアスペルガーなのだろうか

同時に、ある発達障害の本でアスペルガーの子は、

「友情や愛情が理解できない」

ということを読んだのを思い出しました。

そして、「被害妄想が強い」ということも。

そういえば、長男は、

弟達が手をブンブン振り回していてそれが当たると、

弟達はただ楽しくて振り回しているのに、

「叩かれた!」と思ってしまう節があります。

血に弱く、少しの切り傷で大騒ぎするところもあります。

色んな感覚が鋭いんですね、きっと。

これが障害によるものなのか、ただの彼の気質なのか、

それはまだわかりません。

ただの気質ならばいい。

人より五感が鋭く、こだわりが強いのであれば、我慢することが多いでしょう。

学校で何の問題もないのなら、それだけ頑張っているということでしょう。

なら、家で爆発すればいい。

どんどん暴れて、ガス抜きすればいい。

でも、これに、障害が絡んでくるならば。

私が対応を学んでいかなきゃいけない。

よかれと思ってやってきたことが、彼にとっては苦しめる結果になることもあると思うから。

それには今の私では力不足で、やっぱり専門家の手助けが必要だ。

こう思っています。

繊細で頑張りやのかわいい長男。

きっと、大丈夫だよ。

頼りない母だけど、一緒に頑張る気力だけはあるからね。

コメント

  1. しんこのこ より:

    はじめまして。しんこのこと申します。ブログを読ませていただきました。夫がASDであること、子供が3兄弟であること、3人ともに遺伝していること(1人は重度です)、共通点が多かったです。うち2人は成人済みですが、いまだ悩みは尽きません。どうぞお体を大切に、無理なさいませんように❗️ Twitterでフォローさせていただきます😊

    • まる まる より:

      はじめまして^^
      コメント有難うございます。

      お子さんとご主人と、環境が似てますね。
      このブログは過去に書いた記事のリライトなので、子どもたちは記事よりは成長してるんですが、成人まではまだまだです。
      大人になって困らないようにと色々試してはいるものの難しくて^^;

      お知り合いになれて嬉しいです。
      ツイッターでも宜しくお願いいたします!

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