その依存症、発達障害隠れてませんか?

ギャンブル依存症

依存症って色んな種類がありますよね。

ギャンブル依存症 アルコール依存症 薬物依存症 恋愛依存症 買い物依存症…

これらの依存症を。

治したい!どうにかしたい!と、強く思っているのに変わらない方へ、こんな意見もあるんだと、ただの一例として聞いて欲しいことがあります。

反感覚悟でドストレートに言いますけれど。

もしかして、その依存症。

発達障害隠れてませんか?

なんでそんなことを言うのかというと、うちがそうだったから。

そのことに気づかず、長年苦しんできたからです。

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一次障害が発達障害 二次障害がギャンブル依存症

これは実体験から感じたことです。

長年夫のギャンブルに苦しんできました。治そうと頑張ってきました。

私も夫も努力はしてきたはずなのに、おもしろいくらい状況が変わらない。

いや、変わらないどころか悪化の道を辿ってる。

こんなに頑張ってるのに何でなの??

そしてわかったんです。

原因は夫の発達障害にあったのだということが。

発達障害って生まれもった脳の機能障害なので完治することはないんですよね(環境を整えることで困り感が減り診断が外れることはある)

対して依存症は治療ができます。完治は難しく回復という表現を使うことが多いですけど。

発達障害先天性障害
依存症後天性病気

ってことですね。

言い換えると、

ギャンブル依存症が悪化して発達障害になった

ということは有り得ないけれど、

発達障害があるためにギャンブル依存症になってしまった

ということは大いにあり得るってことになる。

ここを見落としてる人、案外多いように思いますが、我が家の場合、

一次障害に「発達障害」があるところに、二次障害として「ギャンブル依存症」を発症した

というわけです。

依存症治療の王道が通用しない発達障害

まったく自慢にならないけど、うちはギャンブル依存症歴は20年以上のベテランです。

そのうちの前半十数年。

夫はギャンブル依存症の治療として

・自助グループ(GA)へ通う
・借金は自分で返す

ということをしていました。

よく言われることですよね?ギャンブル依存症になったらまずは自助グループ(GA)に通いなさい、借金は自分で返しなさい、家族が手伝うと本人が痛みを伴わないから駄目ですよ、と。

依存症関連の本は随分読みましたが、そういうことが殆どの本に書いてあったし、当時通っていた精神科の医師にもそう言われました。

でも。

全く回復の兆しはありませんでした。

それどころか、どんどん悪化していきました。

巷で良しとされてる対応が、全く効果がないのです。

依存症に良いとされてる対応は発達障害の夫に当てはまるのか?

依存症に自助グループが良いとされる理由として、

・同じ境遇の方と話を分かち合える
・心の支えになったり気づきをもらえる

とされていますが。

ちょっと待って。

夫はASDとADHDで診断されていますが、ASDの特性には、

・共感性に乏しい
・言葉の微妙なニュアンスが理解できない

ということがあります。

また、ギャンブル依存症者が抱える借金についても

・借金は家族は手伝ってはならない
・借金をした本人に返させないと痛みを伴わないのでまた繰り返す

とありますが。

これもちょっと待って。

ADHDの特性に

・計画立てて物事を実行することが苦手
・忘れっぽい

ということがあります。

もう一度書きますね。

ギャンブル依存症者に対しての治療として

  • 自助グループへ通う
  • 借金は自分で返す

これ、本当に効果があるのでしょうか。

発達障害がないなら効果があるかもね

発達障害がない方には効果があるのでしょう。

自助グループで色んな方の体験談に共感し、励まされ、もうしないぞと気持ちを強く持つことができるでしょうし、借金は自分で返すことでお金を借りることの重みを感じ、繰り返すことを防げるのかもしれません。

でも、夫の場合は?

共感することが苦手なのに自助グループにいくら通っても、彼の心に誰かの言葉が響くことはありませんでした。

計画性が無い中、返済しようとしても、必要な額を用意できた試しは無く、借金はどんどん膨れ上がっていきました。

もっと早くに気づきたかった

このことに気づいたのはギャンブル依存症を発症してから15年以上経ってからです。

その頃、発達障害という言葉は殆ど世に出てなかったですから気づけなかった。

でも、必死に頑張ってきたんですよ。

良いとされることは真面目にしていた。

でも、治らなくて。

どんどん悪化していく不安と恐怖は凄まじく、とても言葉で表現できません。

今は、発達障害を考えたアプローチを加えてますので依存症の悪化はとまりました。

少しずつですが、回復の兆しを見せています。

1度末期にまで進んでしまった依存症は一筋縄ではいきませんけどね。

これからも夫は「やめ続ける」努力を一生続けていかなければいけないでしょう。

私も「家族」という形態を維持するならば、それに付き合い生活するしかありません。

一生です。

だから悔しいのです。

もし、ギャンブル依存症とわかった時に、正しい治療を受けられたなら。

ここまで酷くなることは無かったかもしれない。

大事なものが壊れる前に回復することができたかもしれない。

同じような境遇にいる方へ

今、頑張ってるのに依存症から抜け出せない方。

よかったら発達障害について調べてみてください。

発達障害の特性を知ってください。

思い当たることはないでしょうか。

私は専門家ではないので間違えたことを書いているかもしれない。

医学的な根拠はわからないので無責任なことは言えませんが。

発達障害と向き合ってから夫の依存症の悪化は防げた

これは事実としてあったことです。

「依存症」と「発達障害」

それぞれ単独ではここ数年で大分認知が広がりました。

でも、両方併せ持った人たちについてはまだまだ情報が足りません。

今、依存症に苦しんでる人たちが、

・本にそう書いてあったから頑張ったのに
・医師にそう言われたから頑張ったのに

それが逆効果になっていたら?

そんな悔しいことってないじゃないですか。

この記事から何か感じることがあれば専門の機関に相談してみて欲しいです。

我が家のように悪化するケースが少しでも減るといい。

同じような境遇の方の参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき有難うございました。

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