カサンドラのステージとは~陥ってから回復するまでの5ステージ~

カサンドラ

私はカサンドラにはステージがあると思っています。

「旦那さんいい人じゃない?」

例えばこの言葉1つでも、捉え方はステージにより変わります。

これから述べるステージのⅡ期で聞けば、ただただ落ち込み、Ⅲ期で聞けば(そういうことじゃない)と混乱し、Ⅴ期で聞けば(そうなの♪)と認めるでしょう。

同じ人に同じセリフを言われたとしても、時期により受け取る側(カサンドラ状態にいる方)の感じ方は大きく変わるんです。

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カサンドラのステージは5段階

これはあくまで一人のカサンドラ(私)が辿った道であり、全員に当てはまるものではありません。医師でもない、ただの素人おばちゃんが感じたことに過ぎませんが、ここで共有することでどなたかの参考になればと思い、この記事を書いています。

私はカサンドラに陥ってから抜けるまでに5つのステージを経験しました。

それが、こちらのステージです。

Ⅰ期 パニック期
Ⅱ期 絶望期
Ⅲ期 ガリ勉期
Ⅳ期 分別期
Ⅴ期 悟り期

これだけ見てもよくわからないですよね。

では次に、そのステージがどんなものなのか詳しくお伝えします。

1期 パニック期

この時期は、違和感を感じたスタートの時期です。一番初めにやってくる混乱期とも言えます。

初めは(あれ?)っという小さな違和感でした。

でもそれが重なるにつれ、あれ?あれあれ?何これ?どういうこと???え、どしたらいいの!!

そんなパニックにも似た感情が湧いてくるようになりました。

不安・恐怖・心配…ネガティブ感情に襲われました。毎日です。

そこから脱出できるように調べたところ「発達障害」「ASD」というワードに行きつきました。

そして私は夫に「あなたには発達障害があると思う。病院行こう」と告げました。

Ⅱ期 絶望期

病院で検査をし、夫には「広汎性発達障害(今でいう自閉症スペクトラム)」という診断が出ました。

持って生まれた特性なんだと医師より伝えられました。

これは治らないんだ…一生続くんだ…もう駄目だ…

そんな風に感じました。落ち込みは更に強まりました。

でもそれは、ひと時のこと。じゃあどうするか?を考え始め、次のステージに進みます。

ちなみにここから先は分かれ道が出てくるようです。

その分かれ道とは、大きく分けて3つ。

①次のステージへ移る人
②離れる人
③留まる人

①次のステージへ移る人

私はこの道を選びました…というか気づいたらそうでした。

一旦絶望したものの、夫のことが大切だったので(じゃあどうしたらいいか)を試行錯誤するようになっていきました。

②離れる人

診断が出たことで「なら無理」となる方もいます。

その方の背景や発達障害に対する社会の認識の影響が大きいように思います。

③その場に留まる人

このステージから離れない…というか、離れられない方もいるようです。

リアルで周りに話しても理解を得られない、SNSで愚痴を言う、吐き出してもモヤモヤはとれない、離れたくても環境的に無理。

どうにかしたいけどどうにもならない、、とても辛い状態です。

Ⅲ期 ガリ勉期

発達障害は学校では学びません。周りに教えてもらうことも難しい。

自分で知ろうとしないと何もわからないままです。

それじゃあ解決はできない。そう思い、私は発達障害のことを学び始めました。

  • 医師に質問する
  • 本を読む
  • SNSで情報集める

その時に応じて合う手段をとりました。ここで私の場合、長年夫が患っていたギャンブル依存症も発達障害が影響していることを知りました。

そして次のステージへ移ります。

Ⅳ期 分別期

発達障害は奥が深いです。

ASDには感覚過敏があるんだね、なるほど、と思っていても、あれ?でも気温には鈍麻だぞ?そんなことも出てくるし。

ASDとADHDと(うちの場合はギャンブル依存症)色んなものが複雑に交差していてわからない。

そのうち「これは特性?じゃあこれは?」夫の一挙手一投足を、特性なのか、そうでないのか、分別していくようになりました。

カサンドラが「特性博士」などと揶揄されるのもこの時期です。本人は事態を改善するために必死なだけなんですけどね…。

そして私は、この時期があったからこそ次のステージに進めました。

Ⅴ期 悟り期

結局人間性じゃね?

平たく言えば、そんな気持ちになりました。

Ⅲ~Ⅳ期で知識を得ていくうちに気づくんですよ。

私もこういう特性持ってるな
っていうか、誰にでも凹凸あるじゃん
特性含めて夫という人間だよね
夫が悪いんじゃなかった 
互いの凹凸が噛み合ってなかったんだね

私は夫と言う個人に惹かれて結婚したのに、いつの間にか「発達障害」を見ていました。

それだけ混乱していたからです。

理解するのが難しい概念だからです。

なので私には過去のステージは必要だった。

そしてⅠ~Ⅳ期を辿ったからこそ、夫本人を見れるようになってきたように思います。

最後に

最終ステージ(なのか?)に来たからと、私が毎日平穏かというとそうではありません。

夫婦の会話は噛み合わないし、夫の言動に(なんで???)とハテナが浮かぶこともしょっちゅうあります。

でも、いいのです。

夫が家族を大切にしていることは伝わってるし

私も家族が大切です

その気持ちがあれば、

まぁ、なんとかなるでしょう

それなりに幸せだよね

とは思ってます。

この先にまだ自分の知らないステージがあるのか、それはわかりませんが。

私が辿ったステージは、我が家には必要なことだったと思っています。

 

こういう記事を書くと、色んなことを言われます。叩かれることも多いです。

でも、私にとって

発達障害とは、家族を理解する大切な概念だし
カサンドラとは、自分の状況を理解する大切な概念でした

それは事実としてお伝えしたいです。

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