【長男の発達障害に気づいた日】本棚事件②

ASDグレーゾーン

前回の続きです。

あの日も長男は、いつものように本棚の整理をしていました。

そして、いつものように次男と三男が長男に怒られていました。

全ての絵本を本棚にしまいたい長男と、まだ遊びたい次男と三男。

妥協策として、最近は(1冊だけ読んでいいことにしょう)となっていたんですが、次男が2冊目に手を伸ばしていたようです。

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弟を突き飛ばした!長男の制御できない怒り

あ~また始まったなぁ。

私は夕飯の支度をしながら、イライラしている長男と、今にも泣きだしそうな次男のことを眺めていました。

そしたらですね。

だんだん長男の怒りはヒートアップしていき、ついに彼は手を出した。

次男のことを突き飛ばしたんです。

ソファに倒れこみ、次男が泣きました。

ここで私は2人の間に入りました。

長男を落ち着かせようとするけれど

「力の差が歴然なんだから手を出すのはダメ。口で伝えなさい」と言いますが、彼の目は次男をにらんだまま。

もし次男がやり返したとしたら、3倍返ししそうな勢いです。

しまった。様子を見る時間が長すぎた。

これは…落ち着かせなくっちゃ。

ソファに座るよう促し、話をすることにしました。

とりあえず、このピーーンと張った空気を変えようと、少しふざけて言ってみます。

「片付けたいのはわかるけど、今何時?まだこの子達は遊ぶ時間だよ?お兄ちゃんは宿題あるし、お母さんはご飯作るからいいけど、次男三男は何すればいい?おもちゃも触っちゃ駄目なんでしょ?じゃあ、どうすればいい?並んで座禅?この2人が座禅してるとこ想像してみ?」

「うるさいっ!」

私にじゃありません。泣いてる次男に向かって「うるさい」と叫ぶ長男。

まだ怒りは沸騰中で、笑う余裕はないみたいです。

向かい合うと反発すると思ったんで、隣に座ってみました。

「あのさ。そんなに片付けにこだわってると辛くならない?お母さん、お兄ちゃんが辛そうに見えちゃうんだけど。どう?」

「辛いよっ 俺はずっと辛いんだよっ!」

俺はずっと辛かった…長男の気持ち

今なんて?

俺はずっと辛い って???

ドキッとしました。

長男の目を見ると、涙が溜まっているのがわかります。

つられて私まで泣きそうになりました。

「うん、辛いのか。どんなところが?」

するとここで、三男がなにやら長男に言いました。

よく覚えてないけど、長男に反発するような言葉です。

すると長男、ソファから立ち上がり、側にあったノートを手にとると、床にバンッ!っと投げつけました。

「ちょっと落ち着きな?」

手をとりやめさせようとしたんだけど、長男の怒りはまだおさまりません。

枕も床に投げつけました。

一応、柔らかいものを選んで、彼らに当たらない場所を狙ってなげていることを思うと、

本気でキレてはいないものの、その一歩寸前。爆発寸前というカンジです。

長男の目から、涙がポロポロ落ちました。

「うん。泣きな?1階行って泣いてくる?」

「いかない」

「じゃあ、クローゼット行く?一旦、うわ~って泣いた方がいいよ。」

それでも長男は動かず固まったまま。

胸をさすってあげようとしたけど拒否。

抱きしめようとしたけど拒否されました。

泣くもんか!と一生懸命堪えているように見えました。

すると。

それを見ていた三男が、ノートを拾ってもってきてくれました。

「おにーちゃん。おにーちゃんのきもちわかるよ?ここの(胸を指さして)いらいらの わかるよ?」

いつも私に言われているセリフを一生懸命使って兄に歩み寄ります。

でも、長男は、それすら拒絶する。

「うるさいっ!あっちいってろっ!」

思わず、怒ってしまいました。

「ちょっと!三男は心配して言ってるんだよ?」

すると、長男の口から衝撃的な言葉が出てきました。

「次男を殺したい」

はじめて子どもに手を出すことに

・・・!!

ガンッ!!

私。初めて子どもを叩きました。

頭を。

ゲンコツで。

「なんてこと言うの!自分が何言ったかわかってんの!?言っていいことと悪いことがあるんだよっ!!」

感情的になりました。

叱ったんじゃない。怒ったんです。

見る見る涙が溢れてくる長男。

それでも目はこちらを見ていません。

怒った表情で弟達を睨みつけています。

すごく怒った目。

この子、こんな目つきをするんだ。

その目を見ながら、何故だか私。

ずっと昔のこと。

一緒に離乳食を作ってくれた日のことが頭に浮かびました。

続いて、長男が弟達と手を繋ぎ、笑顔で散歩している姿も浮かんできます。

長男。。。どうしたんだよ、長男。

今度は最近気になってきた長男の特徴が出てきました。

やはりおかしい。この子は普通じゃないのかも。

頭に最近気づいたことが次々と浮かんできます。

  • タグがついた服を嫌がり着れないこと
  • 前髪が目に入ると痛がり、チックのように目をこする癖がついたこと
  • 臭いに敏感で自分の鼻の奥から変な臭いがするということ
  • 掃除機をかけるとほこりが動いて足の裏が気持ち悪いということ

やっぱり、普通じゃないと思う。

こだわりが強すぎる。

五感が鋭すぎる。

一瞬だけど、今、目の前にいる長男が、私の知らない子のように見えました。

そしたら私も。

みるみる涙が溢れてきました。

次男、三男もいるのに。

泣いちゃ駄目だ。堪えなきゃって思ったんだけど、どうしても耐えられなかった。

「かーちゃん、泣かないでよ」

やっとこちらを見た長男が、小さく呟きました。

長男。

ごめんね、長男。

きっと何かを抱え込んでるんだね。

障害に関するものか、そういう時期なのかはわからないけど、

でも、辛かったんだね。ずっと。

かーちゃん、気づかずにごめん。

どうしちゃったんだろうね。

どうなるんだろうね。これから。

こちらの記事に続く。

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