こちらの記事で、上司に夫の発達障害をカミングアウトするつもりだと書きましたが。
本当にしてきました!
めちゃくちゃ緊張しました。
受動な夫は基本的に何も言わないですからね。
というか、何をどう話せばいいのかわかっていないから…。
メインで話したのは私。
私の言い方一つで家族が壊れるかもしれないと思うと、本当に緊張しました。
会社へのカミングアウトはリスクを伴う
障害をカミングアウトする。
これは大きなリスクを伴うことでした。
主治医からは
障害を理由に解雇されることはないから大丈夫
とサラっと言われてたんですが、心の中で
そんな簡単にいくわけないでしょ。
と思ってました。
のちに記事にしますが、この先生、雑です。診察が。
5分診療を徹底される先生で、5分を過ぎると時計をチラチラ(たぶんわざと)
そこを超えて話すと先生の価値観で高圧的に抑え込まれる感じで、こちらは悩みを相談しにいってるのに支配されるような不快感があります。
今回も、この先生が言ってるのは、障害を理由に解雇=不当な解雇 となるから異議申し立てができるってことなのか何なのか?
それはそうかもしれないけど、解雇という言葉が出た時点でこっちは相当なダメージだし、私はもっと色んな事を考えている。
理解が得られず偏見の目で見られたらどうしよう。
逆に気を遣われ過ぎて居づらくなったら?
もう出世は無理?
一般雇用から障害者雇用になり減給になる?
うちはまだ子どもが小さい。
住宅ローンも抱えてる。
私には持病があり、思うように働けない。
色んな気持ちが渦巻いて、本当に話すのは得策なのかと、夫婦でも随分話し合いました。
それでもカミングアウトを選んだワケ
色んな心配事を押し切ってカミングアウトを選んだには理由があります。
要は、仕事が手一杯で二次障害が悪化しているんです。
そのせいで家庭では喧嘩が増え、仕事ではミスが増え、本人はパニックになっている。
できてた仕事ができなくなり。
それでも仕事は頼まれるけど、断るスキルは彼にはない。
ストレスを上手く発散できればいいけれど、それもできない。
やるべき仕事が片づかず周りに迷惑がかかっている状態で、上司もそんな夫の扱いに困惑しているようでした。
なので、ここは家庭と職場で連携をとらないと互いに潰れるのは時間の問題だと思ったんです。
何を言われても仕方がない。覚悟の上で話してみる
とはいえ、迷惑をかけているのは完全にうちの方。
カミングアウトした後は、できれば支援をお願いしたいけど、断られても仕方がありません。
話をするにあたっては、私も夫も
降格覚悟 減給覚悟 退職覚悟
でした。
それだけ崖っぷちだったということです…。
そして、連休に入る直前に。
私たちは話し合いの場を設けることとなりました。
全てを受け入れ協力してくれた
こちらがお願いする立場なので、私が会社へ行くつもりだったのですが、上司は、
小さいお子さんがいるのに大変でしょう。私が伺わせてもらいます。
と、我が家に足を運んでくださいました。
そして。
なんと。
全てを受け入れ、協力してもらえることになりました!
もう。嬉しいです。
ほっとしました。よかった。本当によかった。
事前に夫がある程度の話は伝えていたのですが、
上司は、私が話す彼の特性について、メモをとってくれました。
家に来る前には、発達障害について勉強してくださっていたそうです。
そして、予め社長さんと話もしてくれていたようで。
会社にとって必要な人材だと思っているので、これからも一緒に働いて欲しい。
そのための支援はできる限りのことをします。
と、おっしゃっていただきました。
会社と家庭の連携が始まる
私、この時点でもう感謝で目がウルウルしてたんですが。
更に上司は続けます。
会社は何ができそうですか?どうしたら働きやすくなりますか?
こんな会社があるでしょうか。本当に有難いお言葉です。
そして私と上司は話し合い、これらのことを決めました。
最後のスケジュールについてですが。
夫は自分のスケジュールの管理ができず、人に頼まれたら断ることができません。
更に、そのことに本人が気づけてない。
上司が確認すると、仕事量がとても一人じゃさばけない膨大な量になっていたんです。
変な話、こんな夫でも仕事は何でもできるんですよ。
期日が無ければ。
どんな仕事も、オールマイティにこなせてしまう。
だからどんどん頼まれるわけですが、でも、期日を守ることができないんです。
普通なら、
出来ない仕事はその場で相談、調整し、スケジュール通りに勧めるのは当たり前のことだと思いますが、それをしないまま進めてたので、各方面に多大な迷惑をかける状態になっていました。
けど上司は、ここまで手を差し伸べてくださって、なんと。
降格なし 減給なし
会社はご主人に期待してますから、今まで通りのスタンスで来てください。
不得手な部分はサポートします。
とのことでした。
一番嬉しかったのは、
会社はご主人だけでなく、ご家族もサポートしたいと思ってますから。
と言っていただけたこと。
ここは堪えきれなかった。有難くて涙が止まらなかった。
カミングアウトをするにあたり、夫に、
「退職に追いやられてもいい。駄目もとで言ってみよう」
と伝えた私。
でも本音は怖かったんです。
もし職を失うことになったら?
私じゃ夫のようには稼げない。
子ども3人、どうやって育てよう。
すごく不安でした。
夫は職場に恵まれた。
会社の皆さん、本当にありがとうございます。
皆さんに感謝して、その気持ちに甘えることなく、自分達にできることは最大限努力していこうと思っています。
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