クビになった会社の上司が家にきた

ADHD

この記事に書きましたが。

夫はとても理解のある職場に勤めてました。

勇気を振り絞って発達障害をカミングアウトしたら、それを全面的に受け入れてもらえてました。

「一緒に考えていきましょう。できることはサポートします。」

そう言ってもらえてました。

なのに夫は解雇されました。

会社は悪くありません。

120%夫が悪い。

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懲戒解雇を覚悟する

夫が何をしたのか聞いたとき、私は、

これは普通の解雇じゃ済まない。

懲戒解雇だ…

と、思いました。

懲戒解雇ということは、退職金はでないだろう。

次の就職も難しいかもしれない。

頭の中が真っ白です。

うちには育ち盛りの男の子が3人いる。

これからお金がかかるのに。

住宅ローンだって、まだたっぷり残ってるのに。

子ども達をどうやって育てていけばいいんだろう。

しっかりしろ、私。

とにかく受け入れないと。考えないと。

解雇通告をした会社が私たちを守ってくれた

でも、ですね。

実際どうなったかというと。
 

迷惑をかけたはずの会社側は、

必死に私達を守ってくれました。

夫のしたことは決して許されることではなく、

解雇という現実は変わらないのですが。

それでも、

今の生活が崩れないよう、同じ仕事ができるよう、

上司達がアレコレ思案して、取り繕ってくれたのです。

こんなに迷惑かけたのに。

夫は会社を裏切ったのに。

クビになった会社の上司が家に来てくれた

ある日、上司が家まで、今回の経緯を私に説明しにきてくれました。

そして、こんな会話をしました。

今回の件は、海外の本社まで伝わってしまいました。これではもう守り切れません。

でも、日本の社長としては、ご主人を必要としています。私もそうです。

本社の指示に従い、一旦解雇することにはなってしまいますが、ほとぼりが冷めたらまた社員として戻ってきてもらいたいと思っています。

ほ…本当ですか?

有難うございます。

実は、今後は業務委託という形で仕事をお願いしたいと思ってるんです。

業務委託…ですか?

個人事業主という形でうちの会社と業務提携をしてもらえば、同じ環境で仕事を続けてもらえますから。

断る理由なんてありません。

私はひたすら頭を下げ、有難うございます!と、必死にお礼を言いました。

そして、上司は続けます。

こちらこそ申し訳ありません。ご主人のことを任されておきながらこんなことになってしまって…私の力が及びませんでした。

そんな…とんでもないです!

悪いのは夫ですから。本当に申し訳ありませんでした。

なんていい会社なのだろう。

それなのに夫は裏切って、迷惑かけて。

生活が保障される安堵と職場への感謝、申し訳なさ。

夫への怒り。

様々な感情が複雑に押し寄せてきて涙がとめどなく溢れてくる。

けど、しっかりしなくっちゃ。

これ以上泣いたら、また上司に背負わせてしまう。

話し合いの最後は涙を拭きとって、深呼吸して、

私も妻として夫を支えていきます。

これ以上迷惑をかけないよう頑張ります。

こう伝えました。

伝えるしかありませんでした。

夫はずっと俯いて、

私と上司のやりとりを、黙って聞いてるだけでした。

コメント

  1. 黒桜 より:

    自分も発達障害持ちだが、どんな内容で解雇されることになったのかがわからないのでイマイチピンとこない。
    旦那さんもわからないと思いますよ、これをしたらこうなるって想像できないんですもの。だから大ごとになっているのが不思議で他人事なんです。

    • まる まる より:

      コメント有難うございます。

      解雇のキッカケとなった内容は、幼稚園児でもわかるような「してはいけないこと」です。
      ですので、夫は「してはいけなかった」ということはわかっていると思います。

      大事になるということ、わからなかったのかなぁ…そこは私にもわかりませんが、これをしたらこうなるという想像よりも、その場の衝動性が勝ったということは言えそうです。

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