作文が苦手な子が書く手紙【2分の1成人式】

ASDグレーゾーン

皆さんは2分の1成人式をご存じですか?

長男が小学生、10歳の頃にやったんです。今は成人が18歳になりましたから9歳でやるのかな?

体育館に保護者を呼んで、歌を披露したり、将来の夢を発表したり、親へ手紙を読んだり。

同じ10歳の子を持つ2分の1成人式を経験済みのお母さんからは「すごい感動するよ~」と聞い‥て…たん…だけど…

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2分の1成人式前日の親子の会話

これは2分の1成人式の前日の話。

明日楽しみだな~♪

何気なく独り言をいうと、つかつかと長男がこちらに歩いてきて言いました。

「言っちゃいけないんだけどさ、言っていいことだけいうね?」

「いいよ、楽しみがなくなるもん」

「言っていいことだけだから」

「何も聞かない方がワクワクするからいいよ」

「あのさ、皆さー」

聞けよ( ̄_ ̄ i)

聞かなくていいって言ってるのに、強引に話し始めた長男。仕方なく聞いてあげることにしました。

「手紙をさー 2枚とか書く人もいるんだけどさー、俺は1枚の半分だけでー」

「えーー」

「でさ?最後に心にもないこと書いといたっ!」

「またまたぁ~、本当は思ってることのくせにぃ~」

「いや、思ってない(キッパリ)

感動するかなって書いたんだけど、思ってないんだ(駄目押し)」

ちょっと…。

人がせっかく感動しようと思ってるのに。

勝手にいらん情報が入ってきたわ( ̄_ ̄ i)

で、「まぁいいよいいよ、何でも嬉しいから」と返して終わろうと思ったら。

また長男の話は続きます。

「手紙って1人ずつ渡すんだけどさ。読んでも何も言わないでね?」

「え?」

「何も言わないで」

「いや、言っちゃうと思うけど(笑)」

「何も言わないで」

…???

「じゃあ、頑張ります」

なんだろう?恥ずかしいのかな?

そう思ってこの日の会話は終わりました。

2分の1成人式当日に貰った手紙

こうしてやってきた2分の1成人式の当日。

予定通りに式は進み、私は手紙を受け取りました。

で、何が書いてあるんだろう???と、楽しみ半分、怖さ半分で見てみたらですね。

めっちゃ 

普通だった( ゜д゜)

“もしあなたが2分の1成人式で手紙を書くとしたら”

このテーマで100人中、90人が書きそうな内容が書いてありました。

なんだよ~、ブログのネタくれよ。

…ただね。

よく見ると、消しゴムで消したあとが沢山あるんです。

短くまとまった文章のあちこちに、書き直したあとがありました。

作文が苦手な長男。頑張ったんだね。

長男は作文が苦手なんです。

ASDの特性にあるみたいですね。

彼は算数の計算とか決められたルールの中処理する勉強は得意なんだけど、ゼロから作りあげる図工のような教科は苦手。

作文もまさにそうで、夏休みの読書感想文も「何を書いたらいいかわからないっ!」と苦労していたものでした。

だから、頑張ったんだと思う。一生懸命。

手紙の書き始めを見ると。

「母ちゃんへ」「母へ」「お母さんへ」を消したあとの上に、

「家族へ」と書いてありました。

どんな思いで書き直したのかなぁ…。

長男、ありがとう。

文は短かったけどお母さん、とっても嬉しいよ。

何を書こうか、いっぱい考えたんだろうね。

歳の離れた弟がいるとね。

10歳ってとっても大きいお兄さんに見えるから。

つい頼ってしまうし、放っておいてしまうんだけど。

たかが10歳。されど10歳。

まだ大人の半分なんだよね。

真面目で気難しくて頑張り屋で怒りん坊で優しくて。

そんな長男がお母さんは大好きだから。

これからも長男のこと、一番近くで見守らせてね。

一緒にゆっくり成長しようね。

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