あれは初診だったか、2回目だったか。
私は夫の主治医(ヤブ先生)に「あなたも(発達障害があるん)じゃない?」と言われたことがあるんです。
今日はその話を書こうと思う。
奥さんにも発達障害あるかもしれないね?
発達障害の診断ってとっても難しいみたいだし。
色んな検査をして、成育歴を細かく聞いた上で、慎重に慎重を重ねて診断されるべきだと思うんだけど。
我が家の場合、先生の診断は早かった。
まず、夫のこと。
まだ夫が抱える困り感を半分も伝えてないうちにヤブ先生からこう言われたんです。
多分発達障害だね。WAISって検査あるからしてきて?
多分 はついてますけどね。発達障害って言葉出すの早くない?って思いました。
まぁでも夫の場合。
ギャンブル依存というわかりやすい症状が出てましたから、少し話しただけでも発達障害を疑うには十分だったのかもしれません。
でもね、問題はその次です。
ヤブ先生は続けてこう言ったんです。
奥さんにも発達障害があるかもしれないね。
一緒に検査できるけどしてみる?
( ゜д゜)はぃい??
目が点になりました。
今この先生なんつった?
私、生きてくのに困ったことないんだけど。
いや、今困ってるけど。でも、それは夫が原因だし。
自分自身の性格や行動で困ったことはないんだけれど。
この先生、いきなり何言ってやがんだ?と思いましたが、でも、同時にこうも思う。
もしかして。
当事者は気づかないものなのか?
発達障害って当事者は気づけないのかもしれない。
夫だって自分から何も言わなかった。私に言われてここ来たんだし。
一応、目の前にいるこのオッサンも先生だし(失礼)
これだけ夫と一緒にいるのに改善の兆しがないのは もしかしたらそうなのか?
私にも発達障害があったのか???
先生に質問してみることにしました。
先生から見て私は発達障害者なの?
勇気を振り絞って聞いてみます。
先生から見ると私に発達障害があるように見えるのですか?
そんなことはないけどね
なんだよ ないのかよっ
ちょっと待って、なんなのこの先生。
障害があるかないか、先生にとっては日常茶飯事だろうけど、こっちは素人なんだよ。慣れてないの。
障害の有無は一生を左右される大きな問題なんだよ。
簡単に口に出さないで欲しいんだけど!
・・・
疑心暗鬼になってる私に向かい、ヤブ先生はこう続けました。
夫婦で互いに発達障害があるケースは多いんだよね。自然に惹かれ合うのかな?
この検査は任意なので希望されるならできますよ、どうしますか?
・・・(まだ疑心暗鬼)
この先生。数字が好きなのか、データによって左右されるところが大きそう。
そういえば、私が悩んで悩んで疲弊しきってこの部屋を訪れた一回目に
お子さん男の子でしょ?
多分息子さん達にも発達障害ありますよ。
と言われたんだった。
夫のことで悩みまくって疲れ切ってる妻に、合ったことない息子もそうだと追い打ちをかけるセリフをサラっと言ってのける先生なんだった。
データがそう言ってるから私にも障害があると言う
診察 雑ーーー!!
って思ったけれど、私はこの機会を活かすことにした。
その場で決断「私も受けます」
いいんじゃない?
だって、こんなチャンス滅多にない。
検査、受けれるなら受けてみたらいい。
そしたら長男や夫がどんな検査をしたのか体感できるし。
何よりちょっと面白そう。
せっかく勧められたんだから、この機会を活かしてみよう。
そして私は言いました。
なら私も受けたいです
WAISを受けてみた結果
こうして私はWAISを受けました。
- 夫のことで困ってるんです
- 息子のことで困ってるんです
こんな風に悩みを吐露する私にも発達障害があるとしたらズッコケますよね。
読者さんから相当突っ込まれることでしょう。
でも、引っ張っても仕方ないんでね。
結果から言うと、私に発達障害はありませんでした。
誤解がないように補足しますと、WAISを受けたところで発達障害の有無はわかりません。
WAISの結果を元に、必要なら他の検査をしたり問診をして診断していくと思うのですが、私の場合、一応結果をヤブ先生に見せたのに、そこから何かするわけでもなく…本当になんのために勧めたのか、データをとりたかっただけなのか?よくわからないままでした。
まぁ、でも。
検査面白かったです♪
結果用紙に「楽しそうでした」って書かれましたからね。
自分のことが客観的にわかるので検査はワクワクしたし、結果を見るのも楽しみだった。
WAISの数値も貰えて良かったと思います。
自分の得意と不得意がわかりましたからね。
自分のことって案外自分じゃわからないじゃないですか。
だからWAISの結果は、今でも私の大事な取説になっています。
面白かったのは私の凹が夫の凸で、私の凸が夫の凹だったこと。
夫や息子の方が私よりIQが高いのに、私よりずっと生きづらさを抱えてること。
家族を見る視点が増えたことは良かったと思います。
皆さんも、機会があったら受けてみてもいいかもしれません。
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