皆さんはサリーとアンの課題をご存じですか?
いわゆる心理検査なんですが、この課題を解くことで、社会的な認知能力を測ることができるんです。
…っていうと、ちょっとわかりにくいか。
社会的な認知能力とは、言い換えると、
自分以外の視点で考えることができるか
みたいなことですね。
このようなことは、ASDの特性があると苦手とされています。
だから、夫と長男がこの検査をした時にどうなるのか、私は気になっていました。
サリーとアンの課題 やり方
これ、幼稚園児でもできる簡単なテストなんですよ。
やり方も、ネットで検索すればでてくるし、1~2分で終わります。
一応、このブログにも内容書いておきますね。
自分も受けてみたい方はネタバレ含みますので、ここから先は読まずに、まずはご自身で検索してみてください。
正解は…
カゴ です。
そりゃあ、そう。だってサリーはアンの行動を知らないのだから。
サリーの立場になって考えることができたなら簡単な問題でしたね。
でも、ASD特性があると他人の立場で物事を考えることが苦手だから、この問題を解くのは難しいみたいです。
ADHDグレーな次男と三男の場合
この課題、ネット上にイラストも出てきます。
まずは、そのイラストを見せながら、子ども達にやってみました。
始めにやったのは次男と三男。
この2人はADHDの気質がありますが、診断されるほどではないし、ASDっぽさは全く感じません。
日頃の育児も、特に障害云々は気にしてないかも。
たま~に、よく転ぶなぁ、すぐ忘れるなぁ。ADHDだからかなぁ?みたいに思うくらい。
そんな2人の解答は…
迷わず「かご!」でした。
何でそんなこと聞くの?当たり前じゃん、というようなリアクションです。
ASDグレーな長男の場合
次男三男の検査が終わるタイミングで、
「なにやってんの?」と長男もやってきました。
早速やらせてみると、彼が答えたのは…
箱。
やっぱりそうかーー
心にズン!と重いものが乗っかりましたが、それを隠すために「え~?箱ーー??」っと明るく返した私。
そしたら長男、カゴを選ばなかったのがマズかったと思ったらしく「〇〇で〇〇なら箱ってこと」と、言い直しました。
〇〇は何て言ってたかな…動揺してたから忘れちゃったな…。
でも、彼の言い分はなかなか筋が通ってて、さすが頭の回転が速いなと感じました。
そして長男。
「情報の量が少なすぎる」と文句もつけてました。
いやいや、長男。
これで必要な情報は十分あるのだよ…。
ここを「情報が無い」と感じてしまうところがASD気質なのでしょうね。
今回のことでもわかるように、日ごろから長男は弟達の気持ちがわかりません。
自分よりずっと年下だからまだこれはできないんだ という弟達の視点に立てない。
だから彼らのいたずらが気になり、イライラしてしまいます。
彼の特性を改めて垣間見たような気がしました。
ASD+ADHDな夫の場合
最後はラスボス、夫です。
我が家で唯一、ASDとADHDの確定診断がついており、更にギャンブル依存症というおまけつきな夫。
絶対「箱」と答えると思いましたが…
まさかの「カゴ」でした。
えーー納得いかない
でも、次男、三男がサラっと答えたのとは対照的に、夫は、
何故自分がカゴを選んだのか 解説し始め、
俺すげーだろ!こんな難解解けたぜ! と言わんばかりの力説でした。
夫の場合、すんごい頑張れば 解けるのだと思います。
このような課題、他にも
「太郎と花子課題」や「スマーティ課題」があります。
興味のある方はやってみてはいかがでしょうか。
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