ブログ書いてると、たまに過去記事を読み返すことあるんですが、長男の診断についての一連の記事を見て思ったことがあります。
あの頃の私は、
長男がアスペルガーなのか。
黒なのか白なのかグレーなのか。
ってことに、異常にこだわっていたなぁ、と。
いや、異常…っていうと違うかな。
多くの親は、子に障害があるかもと言われたら気になるし、
その障害がどの程度重いのか、どういうことに困るのかは知りたいですよね。
今日は、この辺の補足と児童精神科の裏事情も書いていきたいと思います。
9歳までは「普通の子」だった
あえて「普通」と書きます。
私の可愛い息子くん、長男は。
9歳まで『普通の子』でした。
でも9歳を境に、『特別な子』に変わりました。
もちろん、長男が突然変異をしたわけではありません。
長男は生まれてからずっと、今の今まで長男のままですが。
この記事、本棚事件を境に、私の中の長男が変わったということです。
夫の主治医に子どもに遺伝してるかもしれないと言われたことで初めて、私が今まで見落としていた特性が見えるようになったのか、
それとも、9歳と言う年齢が、彼の特性を目立ちやすくさせたのか、その辺はわからないんですが。
とにかく私の中では、9歳を境に育児の根本が大きく変わっていった ことになります。
発達障害にしたがる母親?
これは表現が適切ではないかもしれませんが、わかりやすく、
定型発達=白
境界域=グレー
だとすると。
黒なのでは?
と疑いを持ったあの日から、前回の記事を書き終えた日まで期間でいうと約1年。
私はずっと、医師達が「白」だと言ってるのに。
違いますよね?グレーですよね?グレーなんでしょう??
と、確認し続けたことになります。
おかしくない?
このような世界に馴染みのない方からすると、
医師が「黒」だと言ってるのに「白」だと思いたい親の方が想像しやすいかもしれません。
でも、私は逆だった。
だって白だと違和感あったから
私がもっと素直で、人の話をスンナリ聞ける親だったら。
医師の言葉をそのまま受け取り、安心していたかもしれません。
でも、どうしてもそうなれない違和感が、長男にはありました。
正直ね、何色だっていいんですよ。
彼が「黒」だろうが「白」だろうが「グレー」だろうが、そんなんどうでもいいと思ってる。
なのに、何度も医師に確認していたのは、理由があって。
「白」より「グレー」と思った方がラクだった
ただ、それだけです。
自閉症スペクトラムの勉強をすればするほど、この思いは強くなるのに、
何故、先生方は「白」って言うの?
「グレー」と考えた方が自然でしょう?
と、不思議に思っていました。
結局私、先生方が濁しまくるから自分で自分に「この子はグレーゾーンにいます」と言い聞かせるわけわかんないことしてますからね。
数年後の今、先生方の気持ちがわかってきた
記事を書いていた頃から数年経ち。
今のラガー先生達との関係なんですが。
先生、普通に「グレーだから」とか言っちゃってるし、たまに先生のパソコン画面が見えるんだけど、そこには「アスペルガー性」ってガッツリ書かれています(笑)
私も先生も、長男はグレーな子として自然に話をしている状態なんです。
それからこれは病院の裏話ですが。
夫の主治医がですね、長男の病院の出身者なんですよ。
なので、病院の内部事情をご存じなんですけど。
その先生が言うには、長男が通う病院は、
教授先生の意向で発達障害の診断はなるべくつけない そうです。
だから、夫の主治医から見て(この人は診断がつくだろうな)と思う人を長男の病院に流しても、診断がつかないことがけっこうあるみたい。
言い換えると、夫の主治医が長男を診ていたら、長男は今頃、アスペルガーとして生きているかもしれないってことです。
結果、今の先生方に診ていただけて良かったと思っています。
夫の主治医は成人の精神科ですが、こっちは児童精神科ですから。
教授先生は、成長過程にいる子ども達の診断を慎重になさっているのだと思う。
受診する病院によって障害者になったりならなかったり
ただこれ、大きな問題だと思うんですけど。
大袈裟に言うと、私達受診する側にとっては、
ということになると思う。
グレーの場合だけですよ?
夫のように、WAISの数差41の凹凸で、二次障害発症して犯罪行為にまでおよんでしまうケースはどの病院でも確定診断がつきやすいと思います。
けど、グレーの診断は違うんですね。
病院の方針によっても診断が左右されてくる。
これが見えない障害の難しさなんだと思います。
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