発達障害の難しさ ギャンブル依存症の怖さ

ギャンブル依存症

夫は発達障害者であり、ギャンブル依存症者だけど。

この2つは、複雑に絡んでいます。

定型発達者がギャンブル依存になった場合と、発達障害者がギャンブル依存になった場合では、治療法は変わると思う。

私は医者ではなく、ただの素人だけど。

実体験からそう思う。

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借金の恐怖

ギャンブル依存に陥った人には、大抵、借金がついてまわります。

逆に、借金がないようならば、まだ依存症の手前と言っていいかもしれない。

どちらにせよ、ギャンブル依存症者の家族は、

ギャンブルによって生活基盤が崩される恐怖を感じながら生きることになる。

また借金作ったらどうしよう。

次はいくら必要になるんだろう。

このまま生活できるのだろうか。

幼い子どもを育てる中、住む場所が無くなるかもしれないと想像してみてください。

耐えがたい恐怖ですよ。

自分で作った借金ではないのに、生活を共にする家族は頭の中がお金でいっぱいになり、家族の方が病気になることも少なくありません。

問題なのはお金じゃない

ですが、本当に問題なのはお金では無いですし、

お金だけ見ていても何の解決にもなりません。

その人は、何故、ギャンブルに依存してしまったのか。

いや、

依存しなければならなかったのか。

そこを見ないと、いつまでたっても同じ状況の繰り返しになってしまう。

家族は心の平穏がなく、いつ借金が襲い掛かるかわからない恐怖に耐えるだけでなく、

何故、依存しなければならないのか、その原因を考え、支える役割も担うことになる。

冗談じゃないですよね。

逃げられればそれでいいと思うんです。

サヨナラと離婚して、離れることができるなら、それが一番かもしれない。

でも、離婚するにはその土台になるものが必要だったりする。

したくてもできない人、愛情が残っている人は、大変だけど考えていくしかない。

だって、あなたしかいないから。

こちらの記事に↓書いたけど

本人の脳みそは、脳内麻薬に侵されてしまってます。

もう、あの頃のあの人じゃないんです。

正常な判断はできないんです。

原因は発達障害だった

何故、ギャンブルに依存しなければならなかったのか。

夫の場合は、根っこに発達障害がありました。

持って生まれた特性から、何かに依存しないと生きていけないのだと思います。

夫が解雇された頃、彼は会社で大きなストレスを感じていました。

そして、そのストレスから逃げるため、ギャンブルに依存してました。

ある意味、ギャンブルのおかげで生活できていたのです。

でも、彼にとって問題が起きました。

上司に障害をカミングアウトしたことで、周りの目が自分に向くようになりました。

それは支援をいただける有難いことでありましたが、

反面、(周りからどんな目で見られてるんだろう。皆の目が怖い)という新たなストレスの始まりでもあったようです。

しかも、妻である私に、ガッチリ財布は握られており、上司と妻とでスケジュールも押さえられている。

必要だから自ら作り出した環境でしたが、依存症の彼にとっては、

ギャンブルできない=ストレス発散できない

というジレンマを抱えることになりました。

ギャンブル依存から薬物依存へ

そうなると、次に依存するものが欲しくなります。

それが、「薬」です。

彼は、ギャンブル依存症から薬物依存症にシフトしていきました。

知らぬ間に、医師に言われた容量を無視して、大量摂取を始めていました。

そして、あの日、解雇の原因となる事件を起こしたのです。

事件が公になり、それでも会社が守ってくれるとわかってからも、

彼のストレスは無くならず、薬の不安定な服用は続きました。

駅のホームで動けなくなり医務室に運ばれたことがある。

光が見えると道端に座り込み、そのまま動けなくなったこともあります。

今日は機嫌がいいと思えば、数分後にはイライラしだし、

頭痛や腹痛はしょっちゅうで、睡眠や食事もめちゃくちゃです。

本当に手が付けられませんでした。

私は彼が放つ負のエネルギーに巻き込まれてなるものかと必死。

絶対子ども達に影響させないぞと、笑顔を保つことで必死。

これは数年前の話ですが、どんな大金積まれても、あの頃に戻りたくはありません。

本人に自覚はあり、回復への努力は続けてた

こんなカオスな状態でしたが。

本人は、

自分の発達障害とギャンブル依存症を自覚しており、

精神科やGAに通いながら、

なんとか回復したいと努力し続けていたんです。

これが、

依存症という病気の怖さ

発達障害という障害の難しさ。

この頃から数年経ち、今は新たな借金はしていません。

薬物依存からは抜け出せました。

何故か。

私が回復施設並みにフォローしてきたからです。

本人が頑張ったからと書きたいけど、多分、頑張ったのは私だ。

どんなフォローをしてきたのかは、整理したら、また追々書いていきます…。

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