今日はビックリすることがありました。
夕方。食事が終わった後。
次男三男をお風呂に入れていたら、長男が泣きながらやってきてこう言ったんです。
「かーちゃん、自分で自分を傷つけそうで怖い」と。
いつもと違う長男。緊迫した空気。
長男は滅多に泣きません。そんな長男が泣きながら助けを求めに来た。
身体は強張り目は必死。
一気に緊張が走りました。
「そこにいて？」声をかけると、彼は頷きました。
まだ泡だらけの次男、三男の身体を急いでシャワーで流します。
２人を湯船に入れながら、待っている長男が怖がらないようにドアを半分開けました。
そこから彼の様子を見てみたんだけど、イマイチどんな状態かわからない。
「まだ怖い？服着たままでいいからこっち入る？」
「ここでいい」
ボソッとつぶやく長男。
この子、一体 どうしたんだろう。
直前の様子を思い返してみました。
確かにお風呂に入る前。
夕飯を食べてる時の長男は、機嫌が悪かった。
いつも、ご飯の後は、兄弟３人でお風呂に入っているのに、今日は「嫌だ」と言い、それで私が入れてるんだもの。
でも、そこまで嫌なことあったっけ？
あれか？ご飯中のやりとりか？
いやいや、あんなことでここまでなるだろうか。
学校で何かあったのかしら。
とにかく、ゆっくり話を聞かないと。
お風呂を出て話し合い
急いでお風呂から出て、次男三男にパジャマを着せ、テレビの前に座らせたら長男の元へ。
何があったのか聞いてみました。
どうしたの？
聞いてみると、長男は堰を切ったように話し始めました。
が、相変わらず主旨がまとまっておらず、イマイチわからない。
その都度、それはどういう意味？とか聞き返すと話が進まないどころか機嫌が悪くなっていく。
「もういい！」とか言われたらかなわないと、とりあえずわからないなりに大まかな流れを聞き取ろうとしたんだけれど。
それでも 何を言ってるかわからない
ダッシュで紙とペンを持ってきました。
長男の話す内容を図にしながら聞いてくと、
だんだん彼の言葉も整理されていきました。
自分で自分を傷つけるというのは、「自分の身体を叩くこと」
私達がお風呂に入った後、自分の手足を思い切り叩いてしまい、
やめられなくなりそうで怖くなったから私に助けを求めにきたんだそうです。
何で叩いちゃったの？
聞いてみると、「よくわからない」と。
でも、彼の言葉からは夕飯のことしか出てきていないので、
夕飯のやりとりがキッカケになったのだと思います。
夕飯のシチューがきっかけ？
この日の夕飯のメニューは、シチューでした。
我が家はいつも、シチューの時はパンを出します。
夫はご飯にかけて食べますが、子ども達はパン。
でも、この日は前日の残りご飯があったので、ご飯にかけて出したんです。
そしたら長男、それが嫌だったみたいで。
「パンじゃなきゃ嫌だ」と駄々をこねはじめました。
でも、パンは明日の朝にとっておきたいし、もう既にご飯にかけちゃったし。
たまには違うやり方で食べてみなよ
「・・・」
黙っている長男。
ご飯でも美味しいよ？
お母さんも初めは嫌だなって思ったけど、チャレンジしたら美味しかったの！
「・・・」
黙っている長男。
とりあえず味見してみなって。
一口でいいからさ。美味しいかもしれないじゃん。
だんだんイライラしてくる私。
更に黙りこくる長男。
何も言わないし、ずっと固まっていて、他のおかずにも手を出そうとしません。
その間にもどんどんシチューは冷めていく。
もう！早く食べなよっ
お風呂の時間になっちゃうでしょっ！！
はい。キレてしまいました…。
すると長男。
そんな私の空気を感じ取ったのでしょう。
２～３口、シチューをスプーンで口に運びました。
「・・・」
そしてまた固まる。
こんな流れがあってからのお風呂だったんです。
記憶が無い？解離性障害なの？
話をしていると長男がこんなことを言いました。
「俺、おかしいかも。覚えてないことがある」
何が？
「シチュー食べた後の記憶がない」
はっ？
どうやら長男、夕飯のやりとりからお風呂場へ行くまでの記憶が抜けてるようなんです。
おいおいおいおい ちょっと待て。
脳裏にあの時の書類が浮かんできました。
やはりこの子は解離してるの？
解離性障害の疑い、もう落ち着いたと思ったけれど、
まだ安心はできないのかもしれない。
もう嫌だ、怖い。
心配すぎる。
この先、一体どうなるんだろう。
ストレスがあったように思えない
記憶が無くなったということは、それだけ強いストレスが長男にかかったということでしょう。
でも。
長男には申し訳ないんだけれど、そんなに強いストレスがあったように思えないんです。
もちろん無理やり彼の口にシチューを突っ込むようなことはしてないし、
「全部食べろ」と強制したわけでもない。
むしろ、「半分くらい頑張ろう？」と励まして、私と次男は一緒に彼の分を食べてあげているんです。
長男に聞きました。
もしかして自分で頑張りたかったの？
手伝ったら駄目だった？
「いや、りんごがさぁ～〇％＆△…」←意味不明
りんごってデザートに出したりんごのこと？
食べようとしたときに「デザートは後。まずはシチュー食べてから」って言ったから？
それが嫌だったの？
「食べたかったのに」
いやいや、ちゃんととっておいたでしょう？
冷蔵庫に入れとくよ？って声掛けてからお風呂に入ったじゃない。
「そうなの？覚えてない」
何となく見えてきました。
長男は。
ということみたい。
気づいたら皆いなくて（あれ？いない？）と思ったけれど、（お風呂に入ったんだ）と気づいて不思議な気持ちになったのだそうです。
これが、解離でしょうか。
私は今まで、記憶が無くなった経験がありません。
なので、どんなものかわからない。
「記憶が無くなって怖かった？」と聞くと
「不思議だなと思うだけ」と言います。
でも、私は怖いです。
長男が長男で無くなる時があるのか。
記憶が無い間、彼はどういう状態なのか。
心配です。
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